第7回北方町政策審議会が11月15日(土)に行われました。
政策審議会は、「かがやく北方をつくるために、北方町に住民参加による『草の根民主主義』を根付かせたい」と
平成19年度から公募による委員30名で設置されました。
今回は現委員の任期最後の政策審議会となり、2年間にわたって、全体会、行政運営部会、教育部会、福祉部会で計12日間重ねてきた議論の内容を提言書(A4判、150ページ)として
まとめ、室戸町長に手渡されました。
室戸町長からは「予想以上に多くの意見がまとめられ非常に感謝している。できることから早急に取り組んでいきたい」と述べられました。
当日は、各部会長から、次のとおり提言の概要について報告がありました。
行政運営部会では、19年度と20年度テーマを分けて協議を行ってきました。
19年度は、北方町を住みよい町にして将来にわたって発展させていくためには、定住者の増を図ることが必要で、
そのためには、教育環境の充実と子育て支援に重点を置くべきとまとめられました。
20年度は、環境問題を、「ごみ問題」、「省エネルギー・地球温暖化対策」、「自然環境の保全」と大きく三分野に分け、
それに対する取組みとして、「住民として努力・協力すべきこと」、「企業・事業者などに協力を求めるべきこと」、
「行政に要望したいこと」と分けて協議を行い、その協議の結果について、一覧表にまとめ、
また住民と行政が協働してまちづくりにあたるための意見書を付け提言とされました。
教育部会では、「現場をみる」、そして「感じたことを述べ合う」ことを基本的な考え方として運営されました。
提言にあたり「最近の事件・事故の増加の原因として言語力の低下が挙げられている。
このため、19年度には、学校図書の蔵書の充実を提案した。今後は、子ども達にいかに興味を持たせるかの施策が大切だと考えている」、
また「現在町がすすめているあいさつ運動を進めてもらいたい」、「安全、安心に安定を加え、町の方針の中に盛り込んでいただきたい」などの報告がなされました。
またこれまでの意見を一覧表にまとめ、行われてきた協議の内容をまとめた文書をつけて提言とされました。
福祉部会では、19年度の最初の部会において
「地域福祉」「高齢者福祉」「障がい福祉」「児童福祉」などのテーマを出し合い、
委員一人ひとりの意見を集約して「少子化対策」と「高齢者福祉」の2点に絞り2年間協議が行われました。
まず「少子化対策」について「北方町で出産・生活したい人を増やすために家族・地域のきずなを大切にし、
安心して出産できる環境づくりを北方町全体で取り組むべき」、また「高齢者福祉」について
「高齢者が生きがいをもって健康で安全に生活できるような取り組みの充実」
「高齢者を地域社会全体で見守るための支援」などが報告されました。
出された意見は一覧表としてまとめられ、早期、中期、長期対策に色分けを行い
「生まれ、育ち、これからも住み続けたい『福祉の町 北方』を目指す提案書」として提言がされました。